まゆごもり

人間見習いの人生ゲームを始めよう。

夏目漱石『こころ』を読みましたが…。

1回じゃさすがに解釈ができないですよね!

1回は読了したという報告です。

夏目漱石の『こころ』

こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

 

 

 

国語の授業で一部分取り扱われた小説。

読みやすいけど現代の言葉遣いとはまた違った言葉遣いになれるのも大変だし

複雑に入り乱れる登場人物の心情を読み解くのも難しい。

だけどこの複雑さが人間の『こころ』だなぁ、とまず1つ感想。

 

ちなみに私は読書が人並みに好きなだけであって

文学的知識は一切ありません。

従ってこの記事で記載する感想は一個人の拙い感想ですので悪しからず…。

 

早速ですがストーリーはひとまず置いておきたい。

何故ならばストーリーに対して感想を述べられるほどちゃんと読めていないから。

表面的なストーリーで満足しては、天才・夏目漱石に申し訳ない。

ちゃんと繰り返し読んでいきたい。

もっと大人になったら感じ方も違うんでしょうか。

 

 

と、いうことで。

『こころ』のストーリーはもちろんですが、

セリフ単体でも印象的なものがいくつかありますよね。

ストーリーあってこそ、そのセリフの深さを感じるのですが

単体で見ても自分を省みるきっかけになるというかなんというか。

 

 

例えば『こころ』と言えば、だと感じるこのセリフ。

「精神的に向上心のないものは馬鹿だ。」

同じセリフでもKがいうのと「先生」がいうのとでは印象が違ったなぁ

具体的にどこが、かはまだですが。

この作品が出版されて幾つもの年月が経過したとしても

まだ輝きを失わないキャッチフレーズのようなセリフと

「馬鹿」という強い言葉を用いたところ。

 

ちょうど4月から新社会人になるものとして

小説の中で用いられているような意味とは違えども

背筋が伸びるセリフです。

 

 

あとは「先生」が「私」に放つこのセリフ

「恋は罪悪ですよ。わかっていますか。」

「恋は盲目」ではありません。

「恋は罪悪」です。

全ての恋が全て美しいものというわけではなくて

中には目も当てられないような、ドロドロとしたものであることもあるし

人と人とが関わりあうからこそ生じるモヤモヤだったり。

 

Kとお嬢さんとの間で揺れ動いた「先生」が発するからこその威力だと思いますが

このセリフだけ取って見ても「はっ」とするセリフだなと感じます。

 

 

さすがに王道過ぎましたね。

でも『こころ』だけでも素敵な比喩表現や言い回しがあるので

一つの記事ではどうしても…!!!

 

何回も読み直したい。

そして他の作品もぜひ読みたい。

ちゃんと三部作読みたいですね。

 

中途半端ですが長くなったのでこの辺で。