卒業研究の目的:防災活動の形骸化を脱却したい
だいぶ仰々しい研究目的ですが、このくらい夢を持ってもいいかな
そんな気持ちで研究のゴールとしました。
過去を遡れば災害って何度も繰り返し起こっていますよね。
それで何度も大きな被害が出ている。
それは
災害からの年月の経過とともに防災活動が形骸化しているからなのでは
そう思ってしまったのです。
「次の災害こそ被害を小さくしたい!」と思わせてくれた本。
担当教授からのオススメの本。
比喩表現も津波の恐ろしさや、直面した人の恐怖心を的確に伝えるもので
とても良かった記憶。
災害は何度も何度も繰り返し起こっていて、
その度に当時の被災者たちは「子孫に同じ目にあって欲しくない」という一心で
どうにかして災害の記録を街に残して、
さらには有識者たちが科学的根拠に基づいて対策を提言して、
何度も「そろそろ大災害がくる」と言われていたにもかかわらず
起こってしまった東日本大震災でした。
おそらく何もしなければ、またこれまでと同じ道を辿ります。
いくら並木道を整備しても、石碑を残しても、
後世にそれを伝えることができなければ、町の景色に埋もれてしまう。
時の流れに置いていかれてしまう。
今はまだ被災経験者本人が活動しているから、その時の想いを伝えることができる。
しかし永遠に被災経験者本人が活動できるわけではないのです。
いつかは被災経験者よりも被災未経験者の方が多くなり、
大災害の発生頻度の低さも相まって
危機感がどんどん薄れていってしまい、
現在行われている防災活動が今後、形骸化してしまうのではないか。
また同じ道を辿る前に、災害の悲惨さをちゃんと後世に伝えらえるように
防災活動の一環として多くの人に浸透しやすい形(=遊び)
に落としこんでみたらどうか
そこでいくつも分岐している道から私が選んだのが
「エデュテインメント」でした。